不妊治療で使うツボ②
前回は、仰向けの治療の時によく使うツボをご紹介しました。
今回はうつ伏せでよく使うツボ(治療)を紹介します。
背中の治療は、仰向けで証を立てた経絡に該当するツボに治療します。
背中には五臓六腑に対応したツボがあります。
主に陰経を使って治療しますので、腎兪、肝兪、脾兪などが良く使われます。
そして仙骨にある八髎穴(はちりょうけつ)のツボを使い子宮・卵巣付近の血流を良くします。
上髎、次髎、中髎、下髎のツボが左右あるので八つ=八髎穴です。
ここのツボは月経不順の疾患などにも良く効くツボです。
仙骨は前傾しすぎていたり後傾しすぎたりしている方がいるので、そのアライメントに準じて
鍼を刺します。
そして首、肩、背中、腰、下肢を触って循環が悪そうなところ、
滞っている場所に鍼をします。これは本当に感覚ですね・・・。
特に首・肩こりのある場合は重点的に治療します。ここが滞っているとなかなか難しいです。
色々治療したいところは出てくるのですが、不妊治療の目指すところは妊娠・出産です。
妊娠しやすい身体にもっていくことを一番に考えます。
色々試しましたが、自分の鍼だと、ツボに対して行う鍼は浅鍼が一番感触が良いです。
打つ人によって変わるものだと思っています。
かなこ鍼灸院